2026/03/03 18:06

体が弱かった幼少期、祖父の勧めでレスリングを始めた屶網さら選手。高校1年生から3度の膝手術を経験し、終わりの見えないリハビリ生活に心が折れかけた時期もありました。
それでも彼女を支え続けたのは、同期や先輩、周りの人たちの存在。「個人競技ですが、1人では絶対にオリンピックという大きな舞台では戦えない」と語る屶網選手に、2028年ロサンゼルスオリンピック金メダルへの想い、道具選びのこだわり、そしてSHINDEN×BAソックスの魅力について伺いました。
2028年ロサンゼルスオリンピック金メダルへの想い
ーーーまず最初に、屶網選手が何を成し遂げるために日々を過ごしているのか、最終目標についてお聞きしたいです。
最終目標は、2028年のロサンゼルスオリンピックで金メダルを取ることです。
ーーーなぜオリンピックという舞台を目標として掲げているのでしょうか?
レスリングの一番大きな試合がオリンピックだからです。
みんなもそこを目標にやっているし、幼少期からテレビでも見ていました。「自分があの舞台に立てたら、どういう人生になるのかな」という気持ちがあり、目指したいと思うようになりました。
また、高校2年生で出場したアジア選手権で2位になれたことも大きいです。
その時、自分は今アジア選手権で2位になれるぐらいの位置にいるんだから、もっと練習すればさらに上を目指せるのかなと。そこが特にオリンピックを意識したきっかけだったのかもしれないです。
「自分があの舞台に立てたら」という憧れから具体的な目標へ
ーーー高校2年生でアジア選手権2位という素晴らしい結果を残されていますが、パリオリンピック予選も十分有力候補だったかと思います。どのような気持ちで臨まれていましたか?
まず、2022年12月の天皇杯は全く思うような結果ではありませんでした。
加えて、2023年4月に開催されたU23世界選手権の予選で櫻井つぐみ選手(後のパリオリンピックチャンピオン)に完敗したことで、かなり自信もなくなってしまって…。
周りの方や親は「オリンピック目指して頑張って」と期待してくださっていたんですが、自分の中ではオリンピックって簡単に言える言葉じゃないなと思ってしまうくらいでした。
それでもやっぱり、所属する企業の方も応援してくださっているので「頑張ろう」という気持ちで臨んだんですが、明治杯でもテクニカルスペリオリティで負けてしまいました。
「ああ、実力差があったんだな」と受け入れることができたので、逆に吹っ切れるのも早くて。
2028年のロサンゼルスオリンピックは本当にレスリング人生の中で最後と決めているので、もうそこに向かって頑張るしかないと思いました。
パワーと圧力で攻める - 膝の怪我を経験したからこその戦い方
ーーー2028年のロサンゼルスオリンピックに向けて、普段の練習では何を意識して取り組まれていますか?

自分はパワーがあるので、前に出て圧力を相手にかけるということを意識してやっています。
あとはたくさん膝の怪我をしてきたので、今は脚を触らせないことを意識して、触らせても抱え込まない、しっかり相手に圧力をかけてタックルを切るということを意識して練習しています。
軽量級の軽い選手と練習する時は、なるべく力を使わないことを意識しています。スピードだと負けてしまうんですが、組み手を意識するようにしたり。
重量級の選手とやる時は気にせず力を使えるので、自分の得意な技もやるし、苦手な部分の克服にも取り組んだりします。
でもやっぱり楽しいのは、得意なことをしている時です。あまり考えてやるタイプではないので。考えなきゃいけないとは思うんですけど…(笑)
ーーー今「膝の怪我」というお話がありましたが、屶網選手は膝の怪我に悩まされていた印象があります。詳しくお聞かせいただけますか?
膝の手術は左が2回、右が1回です。
一番最初の手術が高校1年生の10月、2回目は高校2年生です。
2回目は慢性的に何回も痛めていて、最終的にパチンと切れるみたいな怪我でした。大学2年生の3月にも3回目の手術を行い、最終的にリハビリ通院などが終わったのが大学3年生でした。
ーーー学生生活のほとんどを怪我と隣り合わせで過ごされたんですね。そんな辛い時期をどのような気持ちで過ごされていましたか?

膝前十字靭帯の手術は1年間レスリングができないので、結構しんどかったです。1回目も辛かったんですが、特に2回目のときは先が見えずに心が折れてしまいました。
それでも、2回目の手術を終えて復帰したときに、全日本選手権で強い方たちに勝って優勝できたんです。なので3回目の手術の時もまた頑張れば結果がついてくると思えて、それで乗り越えました。
リハビリの期間、練習の時はなるべくマットの方を見ないようにしていました。マットで頑張っている選手たちを見ていると、辛くなって自分のトレーニングもできなくなってしまうので…。
「復帰したときに、あの選手に勝つ」という思いで、一生懸命メニューに取り組むということをしていました。
ーーーそうして怪我や手術を乗り越えて優勝を果たした時は、どんな気持ちでしたか?

自分が怪我をしていたときも同級生やチームメイトは結果を残していて、自分だけ置いていかれているなと感じていました。なので、優勝できたときは本当にうれしかったです。
怪我で辛かった期間が長かったのですが、その間も一生懸命トレーニングをしていてよかったと思いました。
リハビリの期間中、「マットの外でも、しっかりやっていれば弱くなるわけじゃない。サボればサボるだけ、復帰したときに自分に返ってくるよ」という言葉を先輩にかけていただいたことがあって。
それは自分の中で大きな言葉だったのかなと思います。
道具選びへのこだわり - 使いやすさ、耐久性、フィット感が気持ちを高める
ーーー怪我を乗り越えて戦い続ける中で、レスリングに関する道具選びにもこだわりがあるかと思います。シューズやサポーター、ソックスを選ぶときに何を意識されていますか?
やっぱり練習でも毎日使うので、長持ちすることと使いやすさですね。
ソックスに関しては、すぐゴムがビヨビヨになってしまったり、足首とかも緩くなってしまったりすると、あまり気持ちが入りにくいなと感じることがあります。なので、気合を入れるためにもギュッと締まっているものがいいなと思っています。
ーーーそういった良い道具を使うことで屶網選手自身にどんな影響がありますか?
ちゃんとした道具を使うことによって、自分自身のメンタルとか気持ちも上がって、練習に気合を入れてできるなと感じています。
「上側にもグリップがついているから滑らない」- 5本指両面グリップソックスの履き心地と効果
ーーー道具へのこだわりがよく分かりました。現在SHINDEN×BAソックスも履かれていると思いますが、実際の履き心地はいかがでしたか?
初めて5本指を履かせていただいた時に驚きました。
普通だったら足の裏側だけにグリップがついているじゃないですか。でも、SHINDEN×BAのソックスは上の方にもついているんです。
普通の靴下だと滑っちゃったりするんですけど、上も下も両方にグリップが付いているので、シューズの中で滑らないんです。しっかり留まってくれるので、足が動かなくていいなと思います。
ーーーでは実際にレスリングをする時に、5本指で裏と表どっちにもグリップがついているという靴下を履くことで具体的にどういうメリットがありますか?

一番大きいのは、ずれないということですね。
タックルとかもそうですし、足を前に出した時に普通の靴下だとシューズがちょっと後ろにずれたりしちゃうんです。足だけが前に行くみたいな感じで。
でも、SHINDEN×BAソックスはそうならないんです。
上と下にグリップがついているので、前に行ったとしても、シューズとのスペースがないというか。シューズと足が一体化している感覚です。
横に動いたとしても同じです。崩す時やフェイントをかける時に、横に重心がずれたとしてもずれにくいんです。
レスリングシューズって結構柔らかいので、普通の靴下だと足だけが動いて、シューズは残っちゃうみたいなことがあるんですけど、それが結構嫌だったんです。でもSHINDEN×BAのソックスはそうならないですね。
個人競技でも1人では戦えない - 周囲とのコミュニケーションを大切に

ーーー道具へのこだわりやトレーニングについてお聞きしてきましたが、普段の生活ではどのようなことを大切に過ごされていますか?
私自身、1人になる時間が一番寂しいと思うタイプなのと、人と話すことでいろんな人の考え方などを聞けるので、コミュニケーションを大切にしています。
先輩や後輩とは私生活の話もしたりするんですが、レスリングのことも話したり。
同級生とはシャワー室や帰り道でも、その日の練習のここが良かったとか、逆にここが悪かったとか、そういうことをよく話します。
あと、高校生の練習パートナーが怪我したことがあって。自分も怪我で落ち込んでいたときに先輩からいろんな言葉をかけてもらえて、それで頑張れたというのもあり、「前向きに頑張ってほしいな」という思いで声かけをしたりしています。
ーーー最後に、レスリングを通してどんな選手になりたいか教えていただけますか?
やっぱりいろんな人から応援されるような選手になりたいなと思っています。
個人競技ですが、1人では絶対にオリンピックという大きな舞台では戦えないと思うので。
やっぱり周りの方の支えが必要だと思うし、たくさんのサポートや応援をしていただけるような選手になりたいです。